身体拘束や抑制をする事がありますか?どうしようもないケースってありますよね・・・。

身体拘束や抑制をする事がありますか?どうしようもないケースってありますよね・・・。

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病院と介護施設では、目的が違うので、患者さんや利用者の方に対する対応が異なる場合があります。
例えば、病院では、患者さんを身体拘束したり、抑制する事が良くあります。
これは、治療の為や、患者さんの命を守る為の行為です。
しかし、介護施設では、身体拘束や抑制をしない事が基本なんです。
病院とは全く異なる対応です。

私は、長年働いていた病院を退職して、子育てと仕事を両立させる為に、介護施設に転職したんですが、
当初はその考え方にとても疑問を持っていました。
胃瘻カテーテルを自分で抜去した事がある方に対しても、ミトンを使用する事はありません。
例えば、バスタオルで腹部を覆う事も身体拘束になってしまいますから、一切行いません。
ベッドから転倒する危険が考えられる方にも、特別な行為は行いません。

私は、病院で働いている時の考え方が、まだしっかり頭に残っていたので、もし頭を打ったり、
ケガをしたらどうするのかと思いました。
そんな危険をおかしてまでも、身体拘束や抑制が出来ない事が、納得できませんでした。
でも、介護施設の目的を理解し、介護施設で働いているうちに、だんだん分かってきました。
身体拘束や抑制をしないという事は、利用者の方の尊厳を守って、持っている機能を守るという事なんです。

しかし、何年も働いている中で、一度だけ身体拘束を行った事がありました。
不穏行動があり、胃瘻を抜去する可能性がある方でしたが、ミトンを外す方向に持っていき、
1ヶ月ほどで身体拘束をしなくなりました。
このように、明らかに危険がある場合はやむを得ないんですが、介護施設では、基本的には身体拘束や抑制は行っていません。
病院とは全く考え方が違う事が良くわかります。

2014年6月10日|